今回は「自動車保険の等級を譲る」というテーマの記事です。


その前に軽く基本として自動車保険について説明すると、自動車保険の等級は種類として20等級あります。
しかし、この等級はあくまで大まかな枠で保険料はその他に「乗っている車種」「年齢」「免許証の色」「現在の等級」「事故歴」など様々な要素から決められるので最終的な金額の概算はちょっと複雑です。
そして、初心者ドライバーや新規で保険を申し込む場合はランクが6等級から始まり、そこから年齢を重ねて自動車の事故歴などを加味して信用されていくと等級が上がっていくという仕組みです。(基本は1年無事故だと1ランクアップする)

保険料は他の色々な会社を見ると平均的に1等級と20等級の料金を比較してみると4倍~5倍差があります。

しかも免許を取得したばかりで高級車に18~20歳で年齢が若い場合は保険料も年間30万近くするケースもあります。
(排気量の多い、3500cc以上などのセルシオ、マジェスタ、ヴェルファイア等を乗る場合)
その場合、月々に換算しても2万5000円以上支払わなければいけなくなるので、かなりの出費です。
そのため保険の等級を譲ったり、貰ったりしたいと考えている人も多くいらっしゃいます。
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車の保険の等級を譲るには条件がある
自動車保険は色々な会社が存在します。
例とすると「AIG担保」「ソニー損害保険」「おとなの自動車保険」「三井住友海上火災保険」「チューリッヒ保険会社」「SBI損害保険」などがあります。
どの保険会社と契約しているかはそれぞれですが、基本的に保険の等級を譲る場合は条件として以下のようなことがあります。
・契約者の家族間
・契約者の配偶者にあたる人物(子供)
が条件としてあります。
ですので、「親⇒子供」に保険の等級を渡すことは可能になります。


このように親族間であれば、車の等級を渡す事は可能です。
多くの場合は親から子供に保険の等級を譲るケースも多いと思いますが、逆でも可能です。
(おそらくする人はいないと思いますが…)
ただこれに注意点があります。
・同居していること
これが保険の等級を譲る上での条件になりますので注意です。
仮に子供でも別居している場合は、保険の等級を渡すことはできません。
あと親戚であっても同居であればOK!
更に配偶者で子供だけではなく、夫婦間や内縁関係でも同居していれば保険の等級を譲ることは可能です。
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手続き方法はカンタン?
保険の等級を譲る場合の手続きですが、手順さえわかれば意外にカンタンです。
一般的な例として、親が車を持っています。
そして、高校卒業後に18歳の子供が自分の車を購入したとしたとします。
親の等級:18等級。
子の等級:6等級。
こうあったとします。
更に
「親の車⇒オデッセイ」
「子の車⇒MRワゴン」
だとします。
そうした時に子供が購入したMRワゴンに対して親名義で車両の入れ替えの手続きを申請。
そして、MRワゴンがココで一旦「親名義の保険」になります。
そして、ここで親から子供へ保険の名義を変えます。
そうすると、MRワゴンはこの時点で「親の等級を引き継いだまま、子供の保険等級が移行」されます。
そうなった後は、最後に元々親が乗っていたオデッセイに新たに任意保険に新規加入することによって親の等級は新しくなります。
なので、親の等級は初めからの扱いになるため、6等級の保険になります。
ですが、子供の保険の等級は18等級になります。
こうなれば保険料を安く済ますことが結果的にできるようになるというわけです。
親の保険等級:18等級⇒6等級
子の保険等級:6等級⇒18等級
そして、この手続きに関しては基本的に保険の営業マンに「子供が社会人になって車を買って、保険がちょっと高いから等級を譲りたい」というような旨を伝えれば、あとは手続きをしてくれます。
ちなみに等級が変わることによって保険料は下記のように金額が変わってきます。
等級を変更するとどれくらい料金が変わる?
保険の等級を譲ることができれば、以下のように保険料金が変わってきます。
見出し(全角15文字)
等級引継ぎなしの場合
親:20等級:2万5000円 子:6等級:14万5000円 合計:17万円
等級引継ぎアリの場合
親:6等級:4万8000円 子:20等級:4万8000円 合計:9万6000円
保険会社によって金額は変わってきますが、上記のように年間料金で7万~8万程変わってきます。
このため保険の等級を家族間で上手くシェアするのは経済面においてもメリットは大きいです。
年代別で保険料はかなり金額差がある
等級を移す事によってどれくらいの金額メリットがあるかイマイチわかりにくい人も多いと思います。
下記はソニー損保の一例になりますが、以下のような金額例があります。
・一般保険型(車両保険込み)20代(21~25歳の保険料)
ゴールド免許:
年間走行距離約1万キロ:
コンパクトカー:HONDA・フィットの例
6等級:153,100円 20等級:55,200円
・一般保険型(車両保険込み)50代(50~59歳の保険料)
ゴールド免許:
年間走行距離約1万キロ:
ミニバン:NISSAN・セレナの例
6等級:85,630円 20等級:35,330円
年齢別の等級別による価格比較
【ゴールド免許:走行距離11000km以下:統一】
20代前半(21~25歳)「トヨタ ヴィッツ」6等級:145390円 20等級:52360円
20代後半(26~29歳)「トヨタ ルーミー」6等級:88730円 20等級:34800円
30代(30~39歳)「トヨタ C-HR」6等級:79810円 20等級:32830円
40代(40~49歳)「トヨタ ヴォクシー」6等級:91460円 20等級:37830円
50代(50~59歳)「トヨタ ハリアー」6等級:105660円 20等級:43920円
引用:https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde150.html
上記のように保険料の違いが出てきます。
特に18歳~25歳までの間は保険料がかなり高くなる傾向があり、コンパクトカーを所有していても料金が高くなる傾向です。
そのため、保険の等級を移すと費用的にもかなり差が出てきます。
豆知識
任意保険の保険料金は35歳を越えるとグッと安くなる傾向にあります。
10代や20代前半はペーパードライバーが多いので、負担する保険料は高いです。

年齢層別の免許保持者の交通事故件数のデータ
引用元:交通事故データ
上のデータを見て解るように1位は圧倒的に10代である16~19歳の事故件数が多いです。
原付も含まれているため、かなり大差を付けています。
2位は次に若い20~29歳の世代で事故を起こす件数は非常に多いです。
意外ですが、3位に80歳以上の高齢者ドライバーの事故が多くなっています。

そのため保険料金は高くなりますが、その際は家族間で保険等級を譲り少しでも節約するようにするやり方は大事だと思います。
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まとめ
保険の等級は子供に移行する際に、最近では「セカンドカー割引」というサービスも加わりました。
これにより、親の場合また新規契約になるため6等級からスタートが通例ですが、7等級からスタートさせることも可能な場合があります。
(条件は今の保険等級が11等級の場合)
ですので、切替時には保険の担当営業マンに確認しておいた方が得をするケースは多いです。