新しく車を買うのに「どのような車にしようかな?」とか、「あの車を買おう」とかワクワクして楽しみになりますよね。
予算を抑えて次の車を安く買うためにも、出来るだけ今の車を高く売りたいと思う人が多いはず。
ただ、ワクワクがあっても車に傷があると不安になるでしょう。
・傷が査定額にどう響くのか
・先に修理した方がいいのか?
・修復歴がある車はどう査定に響くのか?
・廃車寸前のボロボロでも売れるのか?

これから車を査定にだそうと考えていても、車に傷があると『車が売れる値段が凄く下がってしまいそう…』と下取りの査定にどう響くのか気になりますよね。
また、傷は先に修理した方がいいのか迷っているなど、車の傷に関してお困りではないでしょうか。
この記事では車の傷があると下取りの査定にどう響くのかその基準について解説します。
※目次です※
車の傷と凹みは減額査定に影響する
まずは結論として言いますと、車の傷は凹みは下取りや買取の査定に影響します。
その減額査定は傷の種類や大きさによります。
傷の種類は以下のようなものがあります。
傷の種類
・爪が引っかからない程度の浅い傷
・再塗装のみで済む浅い傷
・板金と再塗装が必要な深い傷
傷の大きさは次のような基準です。
傷の大きさ
・1cm未満
・カードサイズ以下(1cm以上〜9cm程度)
・A4サイズ以下(9cm以上〜30cm程度)
・A4サイズ以上(30cm以上)
また、車の凹みも査定の減額に影響を与えます。
それでは一つずつ解説しますね!
爪が引っかからない程度の浅い傷
爪が引っかからない程度の浅い傷は、ほとんど査定に影響はありません。
なので、あまり気にする必要がないということですね!


車を屋外で運転していると飛び石などで細かい傷はどうしてもついてしまいます。
これは査定する人も当然だと考えてしますので減額の対象にしないことが多いです。
また、このような小さな傷なら買取業者も自分たちですぐに修理できるので対象にしないという事も一つの理由です。
ただし、常識から外れたような無数の傷は修理にすごく時間がかかりますので状態を見て減額されてしまう可能性があります。
再塗装のみで済む浅い傷
再塗装のみで済む浅い傷というのは、ボディに支障がなくて塗装が剥げた傷の程度です。
この場合の減額は傷の大きさによって異なります。
傷のサイズ | 減額の目安 |
1cm未満
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ほぼ影響なし
|
カードサイズ以下(1cm以上〜9cm程度)
|
1万円
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A4サイズ以下(9cm以上〜30cm程度)
|
1万円〜2万円程度
|
A4サイズ以上(30cm以上)
|
1.5万円〜4万円程度
|
※日本自動車協会の中古自動車査定基準および細則〔1〕の車両本体の評価に基づく
サイズが1cm程度ならほとんど影響がありませんが、それ以上の場合はサイズによって大きくなります。
ただし、実際の査定基準は各業者によって異なりますので参考程度に考えておいてください。
板金と再塗装が必要な深い傷やボコボコの凹みの場合は大きい
板金と再塗装が必要な深い傷や凹みを修理するのに専門的な技術や知識が必要となってきます。
そのため、一般的な整備士では修理ができません。
専門的な工場に委託する形になりますので減額の度合いは大きくなります。
傷のサイズ | 減額の目安 |
A4サイズ以下(9cm以上〜30cm程度)
|
1万円〜2万円程度
|
A4サイズ以上(30cm以上)
|
1.5万円〜4万円程度
|
パネル面積の2分の1以上
|
7万円〜20万円程度
|
※日本自動車協会の中古自動車査定基準および細則〔1〕の車両本体の評価に基づく
最も大きな減額になるのはパネル面積の2分の1以上の傷です。
こうなると部品自体の交換が必要になりますので仕方ない事です。
ただし、この減額幅も査定する業者によって異なりますので参考程度に考えておいてください。
傷を治すのはやめた方がいい?
傷がある場合は査定額に影響が出ますね。
それならば傷を治せば査定に影響が出ないのではないかと考えた方もいるでしょう。
車の修理には二つの方法があります。
・修理工場に持って行く
・自分で修理する
しかし、先に伝えておきますが査定のために車の傷は治さない方がいい場合があります。
それは査定の減額以上に費用がかかってしまう可能性があるからです。
修理工場に持って行く場合
修理工場に持って行くということは、自分では修理が困難だと判断した場合ですね。
しかし、修理工場に修理を依頼するということはコストを考えると損をする可能性が高いです。
修理工場では作業あたりの時間工賃と部品代の2種類の料金が請求されます。
特に部品代は値引きがないので非常に高額な修理代になります。
修理にかかった費用と査定の減額と比較すると査定の減額の方が少なくなるパターンが多いです。
そのため、コストをかけても元が取れないという結果になってしまいますので損をしてしまいます。


自分で治す場合
自分で治す場合は、直した分だけ減点が減ると言っていいでしょう。
しかし、この自分で修理もおすすめしません。


おすすめではない理由は、自分でやるということは素人の作業になりますね。
すなわち、プロの作業ではないことになります。
例えば小さな傷で塗装が剥げてしまった場合にカー用品店で「タッチペン」と呼ばれる部分塗装の商品を使って少しずつ塗ったとしても減点は回避できません。
査定する人も「ここは塗ったな」と簡単に気づいてしまいます。
なので元の傷と同じものと認識されて結局減点されてしまいます。


もしもプロ並みのクオリティで修理が自分でできるというのなら構わないのですが、素人の私にはできないのでそのまま査定を出します。
メモ
・工場の修理代は査定の減額よりも大きいから意味がない
・素人の修理では意味がない
修復歴に注意!傷が見えなくても査定に響く
車の査定では修復歴もチェックされます。
たとえ修理していて傷が見えなくなっても、修繕歴のある車だと大幅な減額の対象になります。
修復歴のある車というのは査定のために傷や凹みを修理した車ではありません。
修復歴とは交通事故やその他の災害等によって自動車の骨格部位に損傷を受けて修理や部品交換をした車のことを言います。
自動車の骨格部位とは溶接で取り付けられている車内側にある部位です。
具体的には以下の8つです。
・フレーム(サイドメンバー)
・インサイトパネル
・ピラー
・クロスメンバー
・トランクフロア
・フロア
・ダッシュパネル
・ルーフパネル
修復歴がある車はボディ自体がダメージを受けて修理、もしくは部品交換している車のことになります。
ちなみにですが、ドアやバンパーといったボルトで取り付けてある部品の修理や交換は修復歴のある車になりません。
修復的があれば正直に申告する
もしもあなたが乗っている車が修復歴のある車に該当するのなら正直に申告しましょう。
減額されるのが嫌だからと言って黙っていると車を引き渡した後に売却金額を減額されるなどトラブルになる可能性があります。
買取業者や下取りの業者は査定のプロです。
そのため、修復歴はほとんど見抜きます。
万が一嘘をついてそれがバレてしまった時はトラブルが起き、本来の査定額よりも減額さてしまいますので、気持ちよく買取や下取りをしてもらうためにも修復歴がある場合は正直に申告しましょう。
減額される目安は15% 〜50%
修復歴のある車は減額されますがどれくらいになるのか気になりますね。
減額される金額は車種のランクや修復部位によって異なりますが、全体のおよそは基準価格の15%〜50% になります。
目に見えないような傷があったとしても修復歴がある車と判定されたら減額の度合いは大きくなります。
廃車寸前のボロボロな車は売れるか?
ここまでで査定の前に修理はしない方がいいことと、修復歴がある車は査定が減額されることがお分かりいただけたと思います。
減額されるということは買取や下取りはしてもらえるということですね。
では、廃車寸前のボロボロな車ではどうなのでしょうか?
結論から言いますと、廃車寸前のボロボロでも売れます。

廃車寸前の下取りの査定をしてもらった時に0円と言われてしまうこともあります。
しかし買取業者ならば査定してもらえます。
その理由について解説します。
ボロボロの車でもニーズがあれば買い取ってもらえる
結論から言いますと廃車寸前の車でも買い取ってももらえます。
一般的に廃車寸前の車というのは10年落ちであったり10万km走行した車を寿命を迎えた車として考ええいる人が多いですが、これはあくまでも日本の自動車業界で車の劣化状況を設けられた基準でしかないんですね。
海外ならばその基準がないので売れることから買取業者が買い取ってくれるということです。
では見た目がボロボロの場合で廃車寸前のではどうでしょうか?
もちろん買い取ってもらえます!
車の価値の本質はニーズがあるかどうかなんです。
見た目がボロボロでもその車にニーズああれば買い取ってもらえます。


もしもあなたが乗ってる車がボロボロだとしても買い取ってもらえる可能性は十分あります。
その理由は車が売れるかどうかは買取業者の販路の広さによって異なるからです。
たとえば大手の買取業者なら買取後の販売ルートが豊富です。
古くてボロボロでも再販して利益を得られることができます。
販売ルートが少ない業者の場合は販売できる車が限られているため、買い取ってもらえない可能性があります。
また古い車でもパーツをバラ売りしたり販売店の代車に使われたりするなど用途がありますので、買い取ってもらえる可能性が高いということです。
ボロボロな車で古くても10万円で売れる
廃車寸前のボロボロの車ではどれくらいの査定がつくのか気になるとことですね。
下取りの査定では0円と言われても10万円の値段がついたケースがあります。
例えばですが、2001年式おワゴンRが20万円で買い取ってもらえたり、2000年式のパジェロが61万円で買い取ってもらえた例もあります。
このようにボロボロの廃車寸前の車でも買い取ってもらえるということですね!
少しでも高く売るにはどうすればいいか


傷があったりボコボコに凹んでいたり修復歴があったりボロボロの廃車寸前の車でも、出来るだけ高く買い取って欲しいですよね。
愛着がある車なら高値がついたら嬉しいですし、新しい車を買うための資金に少しでも足したいですね。
新しい車を買うのに下取りをしてもらおうと考えているのなら待ってください。
買取業者の方が高く買い取ってもらえますよ!
ただし、単純に買取業者に申し込めば良いということではありません。
複数の買取業者に同時に依頼できる一括査定がおすすめです。
一括査定は買取業者が競争する


車の買取では一括査定の場合、複数の買取業者に連絡が行き査定してくれます。
買取業者の利益は買い取った車を再販売することです。
今は中古車ブームで売れやすいことから在庫を確保したい業者がたくさんあります。
そのため、どの業者も「是非自分たちのところで!」と競争して査定額を上げてくれるということです。
複数の買取業者の査定額で比較して、最も高く査定してくれたところに売れば良いということです。
傷や凹みがあったり、修復歴がある中でも高額な査定をしてくれる買取業者が見つかりやすいということです。
廃車寸前の車は一括査定なら買取業者が見つかりやすい
ボロボロで廃車寸前の車の場合でも一括査定がおすすめです。
その理由はもちろん、買取業者に一括で情報が送られるからです。
査定できない業者からは連絡がこない場合がありますが、販売ルートが多い買取業者は買い取ってくれる可能性が高いので見つかりやすいです。
少しでも高くするために洗車と清掃をしておく
査定依頼に申し込んだ後は買取業者が出張査定に来てくれます。
一括査定の前に洗車や清掃をしておけば査定額に少なからず影響があります。
査定の最終的な判断をするのは人間ですので、もしも汚いままの状態だったら普段の扱いも雑ではなかったのかと思われてしまい悪い印象を与えてしまいます。
なので、減額の対象になってしまう可能性があるということですね。
反対にしっかりと洗車して清掃しておけば普段から大切に車に乗っていると良い印象を与えます。
そのため、判断が微妙な場合に良い方向に見逃してくれる可能性があります。
まとめ
傷がある場合やでの査定について解説しました。
傷や凹みは査定の減額の対象になることは仕方ないですね。
・爪が引っかからない程度の浅い傷は影響がない
・再塗装のみで済む浅いは大きさによる
・板金と再塗装が必要な深い傷や凹みはサイズによる
傷の深さや大きさで査定額の減額には影響があります。
小石などでつくような小さな傷は仕方ないと考えられて査定額に影響はないですね。
浅い傷は面積次第で1万〜4万円程度かかります。
深い傷や凹みも面積次第で1万円〜20万円程度かかります。
もちろん業者によって異なりますので参考程度に考えてください。
傷があるから減額査定になるといって修理に出すのはおすすめしません。
修理の費用が査定額の減額よりも高くついてしまう可能性の方が大きいので逆に損をしてしまいます。
修復歴がある車は基準額の15%〜50%の査定になります。
隠していると後でトラブルに巻き込まれる場合がありますので正直に申告しましょう。
廃車寸前のボロボロの車でもニーズがあれば買い取ってもらえます。
パーツをバラ売りしたり業者の代車として利用されることもありますが、販売ルートが豊富な業者なら再販できるので買い取ってもらえます。
傷がある車などを売るには買取の一括査定に申し込めば最も高く買い取ってくれることは間違い無いですよ!
まとめ
- 小さな傷は仕方ないと考えられて査定額に影響はない。
- 浅い傷は面積次第で1万〜4万円程度かかる。
- 深い傷や凹みも面積次第で1万円〜20万円程度かかる。
- 傷があるから減額査定になるといって修理に出すと逆に高くつく。
- 修復歴がある車は基準額の15%〜50%の査定になる。
- 修復歴がある車は基準額の15%〜50%の査定になる。
- 廃車寸前のボロボロの車でも買取業者なら買い取ってくれる。
- 最も高く売るなら一括査定がおすすめ!