車の安全に運転するためにはどうすれば良いのでしょうか。
目視など安全に配慮した確認をして運転をすることはもちろんですが、愛車や同乗者など人を守るために行わなければならない事があります。
それは点検です。
車は車検など法律で行うことを決められている点検がありますが車検とは別な点検、日常点検というものがあります。


日常点検は名前の通り、日常的に行うものです。
これは絶対にやらないといけないものではないですが、愛車を守るためにも定期的の行った方が良いでしょう。
例えば長距離を走った後や異変を感じた後に行う事が望ましいです。
この記事では車の日常点検の項目とその内容、チェックシートとなどについて解説します。
※目次です※
車の日常点検の項目とチェックシート

日常点検の項目とチェックシート
車の日常点検をする目的はもちろん車を適切な状態に保つのためですね。
実は道路運送車両法第47条には「使用者の点検及び整備の義務」というものがあります。
これは自動車の使用者は自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならないと定められている事で
車を常に安全に乗るために定期的に点検しましょうという事です。

日常点検の項目
車の日常点検の項目を紹介します。
大きく分けて「エンジンルームの確認」「車の周りを回って点検」「運転席に座って点検」の三つです。
エンジンルームの確認
ウィンドウォッシャー液の量
ブレーキ液の量
バッテリー液の量
冷却水の量
エンジンオイルの量
車の周りを回って点検
タイヤの空気圧(スペアタイヤを含む)
タイヤの亀裂、損傷および異常な摩耗
タイヤの溝の深さ
ランプ類の点灯・点滅、レンズの汚れ・損傷
運転席に座って点検
ブレーキペダルの踏みしろとブレーキの効き具合
パーキングブレーキレバーの引きしろ
ウィンドウォッシャーの噴射状態
ワイパーの拭き取りの状態
エンジンのかかり具合および異音
エンジンの低速と加速の状態
車の日常点検のチェックシート
車の日常点検の項目をずっと覚えていられるという方も少ないですね。
いちいちスマートフォンで検索するのも面倒でしょう。
そんな時に日常点検のチェックシートがあると便利ですね!
車の日常点検のチェックシートは国土交通省のホームページにわかりやすいものがありました。
国土交通省:車の日常点検チェックシート



エンジンルームの点検でのポイント

エンジンルームの確認
エンジンルームでの点検のはどちゃごちゃしてわからないと思う方もいますね。
車の運転においてエンジンは絶対に大事なものです。
車種によっては装着されている位置や部位が異なりますが基本的には同じです。
ウインドウォッシャー液の確認
フロントガラスを洗浄する洗浄液の事です。
タンクを外からみて液量を確認して、足りない場合はホームセンターなどでも販売しているので補充しておきましょう。
ポイント
ウィンド-ウォッシャー液はあらかじめペッドボトルなどに薄めておいたものを注ぎ足ししますが、目分量でウォッシャー液の原液を入れて次に、ウォッシャー液の原液を入れ水を後から足しても問題はありません。
実際にウォッシャー液を噴射させてみてノズルが詰まっていないか、または液の噴射角度などの点検をします。
ブレーキ液の量
ブレーキ液(オイル)の量を確認します。
リザーバータンクの液面で確認しますが、液面が規定よりも下がっていても安易な補充は禁物です。
ポイント
ブレーキのパッドが磨耗するとブレーキ液の液面は下がります。
ブレーキ液は安易に補充をせずに整備工場での補充してもらいましょう。
また、マニュアルなどの車の場合で油圧式のクラッチの場合も油圧クラッチの液量もクラッチリザーバータンクで確認して下さい。
バッテリー液の量
バッテリーの補充液のチェクは重要です。
補充液はバッテリーに過充電が行われると減っていきますので、使用状況に応じて減り具合に違いがあります。
補充液が無くなってしまうと電極部分が空気にさらされて性能が低下します。
長持ちさせるためにも定期的に確認をしておいたほうが良いでしょう。

冷却水の量
冷却水は定期的に確認しておきたいところです。
車検の時にはリザーブタンクが空っぽという車は結構あります 。
冷却水がなくなると車がオーバーヒートしてしまうのでタンクの量は確認しておきましょう。
ポイント
冷却装置の点検はラジエ-タ-廻りの冷却水の漏れが無いかを点検をします。
異常がなかったらリザ-バ-タンクの冷却水の水位を点検します。
リザ-バ-タンクはラジェ-タ-キャップの横からホ-スでタンクまで接続されていますので、タンクの場所を見付けるのも容易だと思いますが、場所が不明な場合は愛車手帳などで確かめてください。。
リザ-バ-タンク内の冷却水の水位はエンジンが冷えている時はロア-レベル、温まっている時にはアッパ-レベル付近に冷却水の水位があれば大丈夫です。
冷却水の補充はリザ-バ-タンクから行います。
極度の冷却水の減りは冷却水漏れの可能性がありますので不具合個所の点検整備が必要です。
エンジンオイルの量
エンジンオイルはレベルゲージを引き抜いて付いているオイルをふきとり、再度差し込んでオイル量を確認します。
レベルゲージのHi-Loレベルの間にオイルの量が収まっていれば正常です 。
エンジンオイルの交換は半年に一回、または5000キロ走行が取り替えの時期です。

車の周りを回って点検のポイント

タイヤなど車の周りの確認
エンジンルームの確認が終わったら次は車の周りを回っての点検です。
ここではタイヤやランプの確認を主に行います。
点検内容とポイントを紹介しますね!
タイヤの点検
車を走らせるタイヤに以上があったら事故の原因になりますので、本来は運転前に必ず確認しておきたい部分です。
タイヤの点検は以下の3つです。
タイヤの空気圧がしっかりあるか
タイヤの亀裂、損傷および異常な摩耗がないか
タイヤの溝があるか
タイヤを目視でみて接地部のたわみを確かめます。
いつもよりタイヤが潰れていたら空気圧不足が考えられますので確認しましょう。
タイヤの溝部分に亀裂や損傷があったら危険ですのでこちらも目視で点検します。
また、タイヤのサイド部分に以上な摩耗がないか確認しましょう。
溝がしっかりあるかも確認して以上がなければ大丈夫です。
ランプを確認する
タイヤの確認が終わりましたら次はランプの確認も行います。
ランプの確認は正常に動くか、光るか、汚れがないかなどに注意します。
ヘッドライトやウィンカーなどのランプは正常か
レンズが割れたり、汚れたりしていないか?

運転席に座っての点検でのポイント

ブレーキの確認
エンジンルームと車の周りの確認が終わりましたら、最後は運転席に座って点検を行います。
主にブレーキが効くかどうかがポイントとなります。
またワイパーやウインドウォッシャーがしっかり出るかなども確認しましょう。
ブレーキペダルの確認
運転席に座りブレ-キペタルの踏みしろが適当である事を確認します。
走行させてブレ-キの効きが十分である事や、異音などがしない事を確認します。

ポイント
ブレーキの点検は路面で低速に走行させながら行い、普通にブレーキを踏んだ時に十分な制動力が得られれば大丈夫です。
ブレーキに異音があったり、ふわふわする感じがあったら業者での点検が必要です。
パーキングブレーキの引きしろを確認する
パーキングブレーキレバーの引きしろが基準内であることを確認しましょう。
引きしろの点検はパ-キングブレ-キレバ-をいっぱいに引いたときに、引きしろが多すぎたり少なすぎたりしていないか確かめます。
引きしろが多すぎる場合はブレ-キの調整が必要です。
引きしろについては車種によって基準値が異なります。
まとめ
車の日常点検は「エンジンルームの確認」「車の周りを回って点検」「運転席に座って点検」の3種類ですがどれも必要なことです。
今一度項目を確認しておきましょう。
エンジンルームの確認
ウィンドウォッシャー液の量
ブレーキ液の量
バッテリー液の量
冷却水の量
エンジンオイルの量
車の周りを回って点検
タイヤの空気圧(スペアタイヤを含む)
タイヤの亀裂、損傷および異常な摩耗
タイヤの溝の深さ
ランプ類の点灯・点滅、レンズの汚れ・損傷
運転席に座って点検
ブレーキペダルの踏みしろとブレーキの効き具合
パーキングブレーキレバーの引きしろ
ウィンドウォッシャーの噴射状態
ワイパーの拭き取りの状態
エンジンのかかり具合および異音
エンジンの低速と加速の状態
チェックシートは国土交通省のホームページにありますのでそちらから印刷しても良いですが、自分で作ってみるのも良いですね。
車によって確認する部分は増えると思いますので、自分だけのシートがあったら便利だと思います。
日常点検の頻度のついては詳しく書いてある記事がありますのでこちを参照してみてはいかがでしょうか。
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